去る9月5日(土)、スマートシューズORPHE TRACKのアンバサダー石川範子さんがコーチを務めるTrippers Running Clubで、ORPHE TRACKの体験会を開いていただきました。そこで、今回は石川さんに、体験会の様子やORPHE TRACKの活用方法について、お話を伺いました。

石川範子氏

健康運動指導士、健康運動実践指導者、障害者スポーツ指導員、スポーツプログラマー、ジュニアスポーツ指導員、スポーツリーダー、社会体育指導者等の資格を有し、ランニングイベント等における講師やサポーターとしても活動する。

走ることが、例えば記録の向上などだけでなく、体の健康、さらには心の健康にも繋がり、ランナー1人1人の人生をより豊かにするものであるよう、怪我の予防にも重点を置いている。

誰でも簡単に自分の走りを可視化できる

ORPHE Journal(以下OJ): 今回、Trippers Running Clubの練習で、ORPHE TRACKを取り入れてくれた理由を教えてください。

石川:私がコーチをさせていただいているTrippers Running Clubでは、半年間(月に2回、全12回)の練習会の中で、“長く走り続けるための怪我(故障)をしない練習の組み立て方、ケアの方法を知っていただくこと”を目的の一つとしています。そのためには、自分のフォームを知ることが重要だと考えています。
ORPHE TRACKを使えば、誰でも簡単に自分の走りを可視化することができるので、Trippersのメンバーにも自分の走りを知ってもらいたいと思い、今回の練習会で取り入れてみました。

自分のフォームの特徴を把握し、どこを怪我するリスクが高いのかを知っていれば、改善やケアをしてあげることで怪我を防ぐことができます。フォームの撮影をしながらフォームチェックも行っていますが、フォームを数値化して見ることで動きへの理解が深まり、より具体的なイメージが持てると思います。

OJ:ORPHE TRACKを体験したメンバーの反応は、どうでしたか?

この日の練習会のメニューは、インターバル走でした。負荷の高いトレーニングなので、慣れないシューズで足を痛めることのないように、インターバル走後のクールダウンでORPHE TRACKを使用しました。

実際に体験したメンバーは、シューズを履いて走るだけで多くのデータが取れることに驚きの声を上げていたり、どのような仕組みでデータを計測しているのか興味深く質問している方もいました。

シューズの体験と合わせて、計測したデータの見方や、データの改善点なども解説していただきました。数値やグラフで可視化された自分の走りを分析することで、自分の頭の中でイメージしている走りと、実際の走りの違いに気付かされたり、フォームの課題を見つけられた方も多かったと思います。

走りを分析することで、自分に必要なトレーニングが見つかる。

OJ:ランナーにとって、ORPHE TRACKはどのように活用すると良いですか?

石川:ORPHE TRACKは、データを計測するだけでなく、評価・アドバイスもしてくれるので、誰でも簡単に活用することができます。

走るペースや、コースの状況(平地、上り坂、下り坂など)によってフォームは大きく変化するので、ORPHE TRACKの数値や評価も変わってきます。様々な目的・内容の練習でORPHE TRACKを活用しながら、自分の走りを分析してみると変化が見えて面白いと思います。

坂道が苦手という方や、後半苦しくなってから粘れないという方も、フォームの変化を知ることで意識すべき箇所や、必要なトレーニング(改善策)が見つかるかも知れません。

自分の走りを正しく知ることが重要

石川:ランニングフォームは、トップ選手であってもみんなが同じフォームではないように、骨格や筋力などの違いによって、正しいフォームを統一できるものではありませんが、フォームの特徴から怪我のリスクを知り、負担を軽減してあげることや、より速く・より疲れにくい走りをするために効率化することはできます。そのために、私は“自分の走りを正しく知る”ということが重要だと考えています。

例えば、過去に怪我の経験がある方は、怪我自体は治っていても左右差としてフォーム(数値)に表れてくる方もいます。骨折や靭帯の損傷などといった大きな怪我を過去にしている場合、年月が経っていても動きに差が出てしまうことがあります。評価に怪我歴が加味されるわけではありませんが、結果から“原因を自分で分析して、ケアに繋げる”ということが大切だと思います。

OJ:最後にORPHE TRACKの可能性や、今後期待していることについて教えてください。

石川:現在のシューズだけでなく、色々なシューズで同じようにデータが計測できるようになると、もっと活用の幅も広がると思います。例えば自分の好きなシューズにセンサーを取り付けられるようになるとか。

シューズの相性は、人によってそれぞれ異なるので、自分の履き慣れたシューズで計測が可能になれば、ジョグやインターバルなど色々なトレーニングでも活用できるようになると思います。そうすることで、日々の自分の走りの変化をより把握できるようになり、自分では気づかなかった足の疲労具合やダメージなどの気づきにも繋がると思います。

また、ランニングの中でも、ジョグモード、レースモードなどを選択させて、トレーニングの種類によって、評価やアドバイスなども変わるような仕様にできれば、より一般のランナーにも分かりやすく、活用しやすくなると思うので、今後のORPHE TRACKのアップデートにも期待しています。

ORPHE Journal 編集部

ORPHE Journalは「足元から世界を変える」をミッションにスマートシューズ「ORPHE」シリーズを開発する、日本発のスタートアップno new folk studioが運営しています。ランニングのハウツーからシューズの開発秘話まで、地に足の着いた情報を発信します。